契約電力は、いくらにしますか?
事業所等では電力会社からの電気は高圧で受電しているところが多いが
このとき受電する電力の契約上の上限、契約電力を取り決めます。
この契約電力に合わせて基本料金が決まり毎月の電気代が決まってきます。
これをオーバーして電気を使用すると、オーバーした分通常料金の1.5倍の
基本料金が請求されます。
ここで契約電力はどのくらいで契約すると得なのか考えてみましょう。
まあ、いろんなパターンがありますが通常の事業所であれば夏(7、8月)に
冷房負荷の増大で1年で最大の電力になると思います。
ある事業所
・契約電力 1500KW(昨年の最大電力1500KW)
・更改月 10月
・今年の実績 1450KW(7、8月) 冷夏だった為、 1400KW以下(その他月)
以上の条件でしたら更改をどうしたら得でしょう。
ここで多いのがそのまま、1500KWで更改する方です。
(次年度に契約超過を恐れて)
でも、正解は今年の実績に合わせて1450KWに下げるのが正解です。
ここで実際に計算してみましょう。
計算をしやすくするため契約電力を 1000円/KWとして計算。
①翌年も冷夏で最大電力が1450KWだった場合
契約電力1450KW: 1450×1000×12=17,400,000円/年
契約電力1500KW: 1500×1000×12=18,000,000円/年
②翌年は通常の夏で7、8月に最大電力が1500KWだった場合
契約電力1450KW: 1450×1000×12+50×1000×1.5×2=17,550,000円/年
契約電力1500KW: 1500×1000×12=18,000,000円/年
③翌年が猛暑で7、8月に最大電力が1550KWだった場合
契約電力1450KW: 1450×1000×12+100×1000×1.5×2=17,700,000円/年
契約電力1500KW: 1500×1000×12+50×1000×1.5×2=18,150,000円/年
このように契約電力を抑えて超過料金を払ったほうが得なんですよね。
でも、うち所の馬鹿な本社は超過すると報告書を求めるため
あえて現場では無駄に契約電力を大きく契約するんですよ。
電力会社にとってはありお客さんです。